議場に響く怒号 へずまりゅう氏、奈良市議会で市長を激しく詰問 鹿保護を巡り騒然

元YouTuber市議のデビュー質問が波紋 市長に「どのツラ下げて」と怒鳴り、議会対応を検討へ

2025年9月12日、奈良市議会の定例会一般質問で、元迷惑系YouTuberのへずまりゅう氏(本名・原田将大、34)が、仲川げん市長(5期目)を「どのツラ下げて市長やってんですか?」と大声で詰問する場面があり、議場が騒然とした。

この質問は、奈良公園の鹿に対する暴力行為の取り締まりをめぐるもので、へずまりゅう氏の市議初の一般質問として注目を集めた。

議長らは氏の態度を「品位に欠け、恫喝の可能性がある」と問題視し、16日に幹事長会で対応を検討することを決めた。SNSでは「正当な追及」との擁護論が広がっている。

鹿保護の訴えから一転、激しい口調で市長を追及

へずまりゅう氏は昨年4月の市議選で無所属初当選後、初の議会デビューを果たした。この日の質問では、奈良公園で鹿に餌やり後に蹴飛ばすなどの行為が横行している問題を挙げ、市長の16年間の行政対応を厳しく追及。

動画配信された議会映像によると、氏が「16年市長やって、市民の思いも届かなくなったんですか?」「動物は喋れませんよ。ここにいる議員のみなさんにも肝に銘じてほしい」と声を荒げ、市長が「それは失礼ですよ」と応じるやり取りが展開された。

へずまりゅう氏は会見後、Instagramで「人生初の議会が終了しました。奈良公園の鹿さんを本気で守ります」と報告し、自身の信念を強調。

一方、市議会側は氏の態度が「市議の品位を損なう」として、辞職勧告の可能性も視野に協議を進める方針だ。

背景には、氏の過去の迷惑行為イメージが影を落とす中、鹿保護という地元課題への真剣な取り組みが交錯している。

ポピュリズムの象徴か、行政改革の触媒か 過去のイメージがもたらすジレンマ

へずまりゅう氏の詰問は、伝統的な議会運営の枠を超えた「直球勝負」のスタイルを体現しており、視聴者層の広いYouTuber出身者ならではのインパクトを生んだ。

奈良公園の鹿問題は観光資源の維持と動物福祉のバランスが課題で、市長の長期政権下で十分な対策が進まなかったとの指摘は、市民の不満を代弁するものだ。

しかし、激しい口調は「恫喝」と見なされやすく、氏自身がXで「弁護士から恫喝に当たらないとの見解を得た」と釈明するほど、境界線が曖昧。

市議会が即座に協議を決めた背景には、へずまりゅう氏の過去の逮捕歴や選挙後の殺害予告被害(当選後再燃)が、議会の安定性を脅かす懸念がある。

この一件は、SNS時代に適応した「エンタメ寄り」の政治参加が、伝統政治の硬直性を揺さぶる一方、信頼構築の難しさを露呈する好例だ。

結果として、鹿保護の議論が深まる可能性はあるが、氏の「4年間で100万人の人たちから見られる」発言通り、国民的注目が行政の透明性を促すきっかけになるかもしれない。

「見直した」「潰しが始まった」と擁護の声が急増

X(旧Twitter)では、事件直後から関連投稿が爆発的に増加。タレントのフィフィ氏の「へずまりゅう潰しが始まったか」というポストが4万以上のいいねを獲得し、議論を加速させた。

あるユーザーは「へずまりゅう市議は国会でもヤジが許されるのと同様に詰問しただけ。反省もしている」と擁護し、別の投稿では「以前は印象悪かったが、鹿問題でまっとうなことを言ってる。見直した」との声が相次いだ。

ネガティブ意見も「議会の品位を落とすな」と散見されるが、全体としてポジティブな反応が優勢で、動画共有ポストが数千ビューを記録。

Togetterなどのまとめサイトでも「へずまりゅうの議会デビュー」がトレンド入りし、地方政治への関心を高めている。

まとめ

へずまりゅう氏の市議会デビューは、議場を揺るがすほどのインパクトを残したが、それは鹿保護という具体的な課題を通じて、行政の耳を傾ける機会を提供した。

幹事長会の結果次第で氏の政治生命が左右されるが、SNSの後押しが示すように、市民の声が政治を変える可能性を秘めている。

奈良の伝統革新が交わるこの騒動は、地方議会の未来を照らす一石を投じたと言えよう。

引用

https://twitter.com/i/trending/1966473136657825909
「どのツラさげて市長を…」奈良市議へずまりゅう氏、初の一般質問で市長を怒鳴り議会騒然(産経新聞) - Yahoo!ニュース
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「どのツラさげて市長を…」奈良市議へずまりゅう氏、初の一般質問で市長を怒鳴り議会騒然
元迷惑系ユーチューバーで奈良市議のへずまりゅう氏(34)が12日、開会中の定例市議会一般質問で仲川げん市長=5期目=を怒鳴りつける一幕があった。
へずまりゅう氏緊急報告「辞職勧告を食らうかも?」 初の議会で「市長!」とド迫力大声で怒鳴る(日刊スポーツ) - Yahoo!ニュース
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へずまりゅう氏緊急報告「辞職勧告を食らうかも?」 初の議会で「市長!」とド迫力大声で怒鳴る - 政治 : 日刊スポーツ
奈良市議選に無所属で出馬し初当選を果たした元迷惑系ユーチューバー、動画配信業へずまりゅう氏(34)が12日、X(旧ツイッター)を更新。自身が辞職勧告を受ける可… - 日刊スポーツ新聞社のニュースサイト、ニッカンスポーツ・コム(nikkansports.com)
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